Reservation


予約するという行為は、従来の電話予約から、メールや Web サイト等を利用したオンライン予約が主流となりつつありますが、依然として変わっていないのは、必ずしも予約の変更がスムーズに行えないことではないでしょうか。

具体例として、たとえばレストランの予約をある特定の日時に行った場合を考えてみます。

予約時には、オンラインで空き時間を検索して、比較的にスムーズに特定の日時を指定してディナーの予約ができたものの、後日都合が悪くなってしまった場合には、オンラインでは手続が行えず、お店に電話連絡をして調整しなければならないことが一般的ではないでしょうか。

とりわけ、そのお店が人気店であったりした場合には、できればキャンセルせずに他の日時に変更したいという希望を伝えたものの、新たに確保できる予約が数ヶ月も先延ばしになってしまった、といった経験はございませんでしょうか。

こういった調整は、お店側としても負担が大きい作業となるため、通常は将来の空き時間をご提案せざるを得ないと思われますが、このような状況を改善するための提案としては、既存の予約枠を確保されている利用者間の調整を、自動化する仕組みを構築する方法が考えられます。

他の応用事例として、同様に予約枠を確保して提供されるサービスとしては、オンライン・スクールが挙げられます。

個人で運営されているイラストやヨガといったパーソナル・トレーナーのようなサービスの場合、予約の変更はトレーナーにとって調整の負担は大きいため、やはり将来の空き時間枠を提案することが一般的あると思われます。

この場合、仮に予約の変更が完了した場合でも、調整の結果空いてしまった予約枠を他の利用者に提供することも、トレーナーにとっては大きな負担となります。

上記のような事例で共通しているのは、サービスの提供する側に確保された予約枠そのものは変更することなく、予約枠を確保した利用者間での調整によって割当を最適化するという課題の存在です。

このような形式の問題は、アカデミックな世界では、主に経営科学と呼ばれる分野で「スケジューリング問題」などと呼ばれ、一般には企業が雇用する従業員の配置をトップダウン型で最適化する、という形での解決策が模索されてきました。

これに対する弊社の Trueque Technology によるアプローチは全く異なるものであり、利用者間の共感力とインセンティブなどを活用して、調整の自動化を図ります。その調整の際には、基本的にレストランのオペレーターやオンライン・スクールのトレーナーの作業を介在させることなく、マッチング・アルゴリズムにより予約の変更を完了させることが可能です。

このような仕組みを取り入れることにより、従来、予約の完了時に固定化されてきた予約枠の流動性を高め、利用者の満足度を高めつつ、予約のキャンセル率を低下させる効果が期待できます。